今から遡ること10年前に発売されたPS4名作タイトルの【Bloodborne・ブラッドボーン】の物語で告げられる様々なキーワードを深堀するシリーズ記事

今回は狩人の数少ない味方となる工房による武器と消費アイテムです
なお、工房毎の分類は当サイトの独自解釈で選んでいるので、フロムソフトウェア公式情報と異なる場合もあることをあらかじめお知らせします
工房や会派など毎に、以下の並びで掲載
- 狩人証
- 仕掛け武器
- 獣狩りの銃器
- 消費アイテム
- 秘儀
狩人の工房
ゲールマンを祖とする狩人たちが、獣狩りのための武器を自らで製作し始めたことに端を発する

かつて工房が発行した、狩人証
工房に認められた、獣狩りの狩人の証
もはや工房は無く、証を求める組織もないが
ただ水盆の使者たちだけが、そこに意味を見出すだろう
証を持つ狩人にこそ、託すべきものがあるようだ
![]() ノコギリ鉈 | ![]() 獣狩りの斧 | ![]() 仕込み杖 |
![]() ノコギリ槍 | 慈悲の刃 | ![]() 葬送の刃 |
![]() 獣狩りの曲刀 | 獣肉断ち |
狩人の工房による武器には、獣狩り武器としての進化の歴史が垣間見られる
フレイバーテキストで伝えられる時の流れをまとめると、次の通りになる
慈悲の刃、葬送の刃いずれも刃には隕鉄が用いられて鋳造
獣肉断ち、獣狩りの曲刀仮に有効な変形機構開発、獣狩りに効果的な手段の探究と荒々しさの混在、ノコギリ特性の発見
ノコギリ鉈、ノコギリ槍、獣狩りの斧、仕込み杖ノコギリ特性の採用拡大と様式美の取入れ
武器の特徴について、代表例をいくつか取り上げてみたい
最初の仕掛け武器にして傑作と評される葬送の刃
狩人の祖なるゲールマンが作り出した葬送の刃は、変形前では曲剣、変形後は曲剣が刃部分となる大鎌になるが、後に続く仕掛け武器と異なる点として、変形前の鎌の柄部分はただの道具に過ぎず、それ単体では何の役にも立たない
これはまさに、老ゲールマンが獣狩りをしながら、試行錯誤してたどり着いた変形機構を組み込んだ武器の始まりであり、実用性に欠ける部分があるのは致し方ないだろう

同じく、古の武器と伝わる慈悲の刃では、片手武器の小型ナイフを分割することで二刀流になるため、葬送の刃よりも実用性を重視した変形機構といえる
以後、狩人の工房で製作された仕掛け武器は全て、分離する機構はなく、武器形状の変更だけに特化したように見られる
隕鉄を素材として鋳造
葬送の刃、慈悲の刃いずれも隕鉄を鋳造して作り出された仕掛け武器ではあるものの、以降に作り出された武器では隕鉄は用いられていないようだ
ゲールマン、アイリーンいずれもスピードに長けた狩人であり、2人の長所を獣狩りに効果的に取り入れようとした時に見出された素材であったかと考えられるが、実用面で見てみると隕鉄の素材を活かした攻撃として、いずれも少ないながら神秘属性も有して2属性武器として仕上が下られ、剣を振るう時にキーンという印象的なサウンドは記憶に残るものの、果たしてそれが実際の戦闘場面で強力な効果があるかというと、疑問が残る
狩人たちの中ではスピードに劣る者もいることは考えられ、最大効果の領域で使いこなすことすら難しい癖の強い(持ち手を選ぶ)仕掛け武器と見做されていたのか、隕鉄素材の武器の進化は見られることはなかった
しかし、それでも隕鉄が含まれた武器を自身の得物として馴染ませたいと願う狩人に対して、古い狩人の遺骨による「加速」を併用する救済措置も用意されている
武器の進化(ノコギリ特性の発見)



隕鉄を用いた右手武器の次に工房がに作り出されたのは獣狩りの曲刀であり、前述したローゲリウスの傑作、葬送の刃から進化
変形機構にも柔軟性を持たせており、内刃を付け足す工夫もあって、変形前後それぞれで武器として使用ができるようになる発展を遂げている
その後の時代になると、獣や獣化した人の表皮を切り裂きダメージを与えるノコギリ特性を発見するに至り、刃部分に積極的に取り入れられたのが、ノコギリ鉈と槍
人としてあり続けるための様式美の追求と異なる特性共存


獣狩りの曲刀から一歩進化したのが、獣肉断ちでありノコギリ特性を工房として初めて採用した仕掛け武器となる
この時代の武器は獣狩り自体に主眼を置いて開発された印象で、獣肉断ちも見た目の荒々しさ、重厚な部材・形状が特徴であり、変形前後で獣狩りに有効なノコギリ特性、また重打特性を持たせた画期的な仕掛け武器であった
そして次の時代に生み出されたのが仕込み杖であった。変形で鞭の形状になる仕掛けはそのままに、本武器の特徴として、教会の工房で見出された血族特効を狩人の工房武器として唯一持たせ、1つの仕掛け武器で異なる2つの特効要素を備えている
そして、その頃に狩場で血に酔ってしまう狩人の問題が見過ごせなくなってきていたからか、狩人をなるべく正気を保たせるような工夫が加えられ、獣肉断ちでは狩り道具だと一見して分かる外観とは対照的に、普段の生活でも見られる杖の形状を取り入れるデザインとなっていた
能力補正で比較すると、片や筋力優勢の獣肉断ち、技術優勢の仕込み杖とこちらも対照的
カインハースト城に蔓延る血族の殲滅は、主として医療教会の処刑隊の役割であるはずだが、狩人の工房において血族特効を持たせた仕掛け武器を作り出すに至った背景、そして仕込み杖が血族特効を加えるものに選ばれた理由に興味があるので、別記事で考察してみたいと思う
獣狩りの短銃 | 獣狩りの散弾銃 |
![]() スローイングナイフ | ![]() 火炎瓶 | ![]() 油壺 |
『火薬庫』
獣狩りで血に酔わぬよう、また人間としての理性を保ち続けるために様式美を大事にする狩人の工房とは一線を隠す会派であり、愚直なまでに火力の高さと見た目の派手さを追求する武器を作り出しており、その魅力に取り憑かれた狩人も少なくはないであろう
作中では、古狩人デュラと連盟の長、ヴァルトールが得物として愛用している

工房の異端として知られる「火薬庫」が発行した狩人証
複雑な機構構造と、爆発的な威力にこそ魅力を見た彼らは
それまでの工房とは一線を画す、奇妙な武器を生み出した
今は亡き「火薬庫」は嘯いたものだ
「つまらないものは、それだけでよい武器ではあり得ない」
![]() パイルハンマー | ![]() 銃槍 | ![]() 爆発金槌 |
![]() 回転ノコギリ |
ガトリング銃 |
ガトリング銃は、どこで開発されたかは明記されていないが、パイルハンマーを装備するデュラの仲間が装備していたこと、そして設置型の大型銃器を可搬式にするという豪快さから、火薬庫の工房によるものと分類した
オト工房
「火薬庫」に前身となる会派とされているが、作り出された武器では火力の高さは見られない
それが実際の狩場で役に立つかどうかは二の次として、複雑な機構に拘る気質が同会派の工房職人にあったようだ

工房の異端「火薬庫」の前身となる一会派
オト工房の発行した狩人証
独自の発想と、複雑な機構。そして奇妙な武器
「火薬庫」の哲学は、この頃既に息づいていた
貫通銃 |
![]() 時限爆発瓶 |
医療教会の工房
医療教会の工房の仕掛け武器の共通点として、狩人の工房が見出したノコギリ特攻は採用をせず、血族特攻を有している
RPGにおける神官・僧侶職では刃を用いた武器の使用は避ける傾向があったが、ヤーナムの地にある教会ではそのような戒律的縛りはないようだ
また、獣狩りの銃器はシンプルな装飾の仕掛け武器とは異なり、銃身に装飾部品が取り付けられ、車輪のような部品が側面に取り付けられたものが多い

かつて医療教会の工房が発行した、狩人証の1つ
銀の剣は、教会の狩人の象徴でもある
ルドウイークを端とする医療教会の狩人は
また聖職者であることも多かった
そして、聖職者こそがもっとも恐ろしい獣になる
![]() 教会の石鎚 | ![]() ルドウイークの聖剣 | ![]() 教会の杭 |
![]() 月光の聖剣 | ![]() シモンの弓剣 | ![]() 瀉血の槌 |
教会の連装銃 | ルドウイークの長銃 | 大砲 |
![]() 火炎放射器 | 教会砲 | ![]() 湖の盾 |
![]() 獣血の丸薬 | ![]() 青い秘薬 | 発火ヤスリ |
毒メス | ![]() 輸血液 |
![]() 精霊の抜け殻 |

医療教会の手による銃器の銃身部、両側面には車輪・滑車のような部品が取り付けられていることが共通する特徴になっているが、この部品について実は実用上の機能はないのではないかと訴えたい
医療教会の象徴として、アイコン的に取り付けられているだけという考え方
一方で機能性を有しているとしたのならば、射撃の際に水銀弾を銃身内に発射機構部に、車輪部をクルクルと手で回すことで送り出すようになっていると想像してみた
しかしながら、実際のゲームプレイ時には狩人が射撃時にそのような動作をしているところはなかったので、やはり機能性はないんだろうと思う
人は、真実であるが故に痛いところを突かれると、つい嘯き否定したくなるものだ
とすれば、医療教会が関与を否定する獣血の丸薬は彼らの手によるものであるのだろう
輸血液を使用し、丸薬で獣性を高められる狩人もまた、医療教会による策略に嵌りこんでいるのではないか?
変人アーチボルト
アーチボルトは、なぜそれほどに黒獣パールが放つ雷光に見せられたのか?そもそも職人である彼は、実際にパールと合間見えたことがあったのか?
疑問は深まるばかりだが、人の好奇心、探究心は時として後世に伝え語られる画期的な発明をも生み出す力がある
変人だと、周りから嘲笑されても気にする必要はない、自分がやりたいことを、ただひたすらに突き進むべし
狩人の夢にある保管庫カテゴリーでは、医療教会とされているとばかり思っていたが、なんと工房の武器(=当サイトでは狩人の工房に位置付け)という分類であった
医療教会の工房内で冷遇されたことから、アーチボルトは教会工房から飛び出して、個人事業主的に独立系である狩人の工房の一派として活動していたのだろうか?

医療教会の工房で変人として知られた
アーチボルドの仲間の証。彼が勝手に発行したもの
黒獣が纏うという青い雷光に魅入られた彼は
生涯をその人工的再現に捧げた
ある意味それは、極めてビルゲンワース的であったろう
![]() トニトルス |
![]() 雷光ヤスリ |
![]() 小さなトニトルス |
処刑隊の工房
穢れた血族が巣食うカインハースト城の勢力を殲滅するべく、医療教会で設立された特殊任務部隊
隊を率いるのは、ローゲリウス
血族特攻を有する大きな車輪を仕掛け武器として戦う

殉教者ローゲリウスが率いた処刑隊
その専用工房が発行した証。車輪は正しい運命である
それは狂的な信仰と神秘主義に彩られた秘密の場であり
処刑隊の正義を支える力となった
![]() ローゲリウスの車輪 |
残念に思っているのは、処刑隊を率いてカインハーストの血族たちを粗方滅ぼしつつ、自身の命と引き換えにアンナリーゼを封印したローゲリウスの得物が登場しなかったこと

ローゲリウスは右手に刃が比較的小型の大鎌、左手には小型の直剣を装備していた


戦闘時の様子を観察するに、大鎌とそれぞれが独立して攻撃しているように見え、この2つが合体や分離を行う仕掛け武器には見えなかった
そこで当サイトでの見解(妄想)として、右手に持つ大鎌は戦闘中に刃の部分が赤熱しているように見えるため、爆発金槌の仕掛けと同じく、変形操作をすると刃に赤熱が加わっているのだと仮定
変形前は純然たる技術武器として、そして変形すると刃が赤熱した状態で、ドクロの怨霊を発生させる中距離攻撃を水銀弾を使って発生させるという効果を有する武器と見立ててみる
一方の左手の直剣は、鍔の部分の片方がカインハーストでの激闘によるものなのか欠落しているのが特徴で、ゲームで利用できる獣狩りの銃器とは異なり、ガラシャの拳のように近接攻撃武器として位置付けられるが、L2の特殊攻撃で地面に剣を突き刺し、その上空から血質属性の短剣が多数、敵に目がけて飛んでいくという能力を有するユニークな武器と妄想
願わくば、いつの日かBloodborneリマスター・リメイクが出る際に実装されたらとてもうれしい
聖歌隊
聖歌隊には独自の仕掛け武器がないのは残念ではあるが、種類が少ないながらも、それぞれが独自色を強く打ち出したアイテムになっている
上位会派ではあるものの、狩人の夢の保管庫カテゴリー分類は医療教会となっている

医療教会の上位会派「聖歌隊」の一員の証
その瞳は宇宙を象っている
「聖歌隊」の気付きは、かつて突然に訪れたという
すなわち、地上にある我々のすぐ頭上にこそ
まさに宇宙があるのではないか?
![]() ロスマリヌス |
聖歌の鐘 |
![]() 彼方への呼びかけ |
カインハーストの工房
アンナリーゼより血を分け与えられ、穢れた血族の一因となったものの中には、どこかの工房の腕利き職人がいたのであろうか、千景・落葉の東洋系武器、直剣と短銃を組み合わせた複雑な機構のレイテルパラッシュ、血質攻撃力が高く造形美に優れた短銃エヴェリン、後述する感覚麻痺の霧を作り出しており、職人の技術レベルの高さを感じる

カインハーストの血の女王
アンナリーゼを守る近衛騎士たる証
彼らをまず血の狩人であり、「血の穢れ」を求めて獲物を狩る
自らもそうなるのか、あるいはその力だけを借りるものか
それは証を持つ者次第だ
レイテルパラッシュ | ![]() 千景 | ![]() 落葉 |
エヴェリン |
![]() 感覚麻痺の霧 |
![]() 処刑人の手袋 |
最初に認識しておきたいこととして、カインハースト城に立て篭もった状態が勢力の基本ポジションとなり、医療教会から攻め込まれることは必至のため、お互いが消耗戦になることが明白であること
そして、勢力の最優先事項は、不死の女王アンナリーゼを守ることのみ
そのような環境下においては、護衛側のメンバーも相打ち覚悟前提で、いかに敵兵の数を減らすことができるのかを重要視し、敵対者がギリギリで生き残って、再び体力を回復して最前線に復帰する可能性を確実に排除するためという目的で、感覚麻痺の霧が作り出されたと考える
自陣営の強化につながるような強力な消費アイテムを作り出すのではなく、自分達の陣地に攻め込んだ敵の弱体化を計る考えというのは究極の割り切り戦略といえよう、彼らの目的は唯一女王を守ることだけだから
その結果、超人的な強さを誇るローゲリウスは例外として、処刑隊のメンバーのほとんどは生き残っていない成果を出しつつも、自陣営の血族や近衛騎士ですら生き残ったものがいない壮絶な相打ちという結果に終わっている
そんな状況下において、敵対NPCのカインの流血鴉だけが生き残り、ヤーナムの地まで乗り込んで逆襲に転じていることは大変興味深いし、果たしてその行動は女王の指示によるものだったのか、まだまだ考察の余地があると言えよう
異常者
武器を作る工房では通常作り出されることのないような、異形の存在となる敵モンスターから武器を生み出す集団・個人がヤーナムの世界には一定数いるようだ
そのような行為に至る者は、通常の精神状態ではない異常者であ理、またそんな彼らは医療協会から地下遺跡の探索を命ぜられた者たちだ
故に狩人の夢にある保管庫カテゴリーでは、これら異形の素材の武器は教会の武器と見做されている
獣の爪 | ![]() 小アメンの腕 | ゴースの寄生虫 |
獣の咆哮 |
『獣の爪』と『獣の咆哮』を生み出したと伝えられる背教者イジーとは一体何者だったのだろうか?
背教者の意味を調べてみると、いくつか見当たるが当サイトとしては『信仰を捨てた者』と想定してみた
医療教会からヤーナムの地下にある聖杯ダンジョンのお宝を探す指示を受けて、墓暴きとして行動していたであろうが、その過酷な環境で精神に異常をきたしてしまったのか、医療教会を脱退、すなわち信仰を捨ててしまう
医療教会から裏切り者のレッテルを貼られながらも、引き続きダンジョンに自分の身を置き探索を続けていたようだ
そんなイジーは、狩りの対象となった獣の部位に異常な執着心があったようで、なぜかそれらで武器や秘儀を生み出すこととなった
ここで当サイト独自の解釈となるが、聖杯ダンジョンの奥底でイジーは獣の部位から、アイテムを作り出すことのできる道具のようなものを見つけていたのではないだろうか?
フレイバーテキストには記載はないが、ダンジョン内にも上位者であるアメンドーズの生息が確認されていることから、他の異常者の仲間と共にアメンドーズを屠り、常人よりも並はずれた筋力を有する狩人が扱えることのできる、比較的小さなアメンドーズの腕を仕掛け武器として生み出したのではないかと考えている
残念ながら、イジーとダンジョン内で遭遇することはないが、協力NPCとして召喚できる異常者ワラーに似た姿形であったのであろうと想像する

墓地街ヘムウィック
ヤーナムという土地において、火葬が私たち日本と同じように習慣化しているかどうかは不明瞭ではあるが、墓地が多くあるヘムウィックという場所ならでは多く産出されるであろう灰により、獣狩りの銃器による血の攻撃力を大幅に上げる効果があるのは、一見すると謎ではあるが、カインハースト城へ向かう馬車が出発する起点となっていることにも、何かしら関連がありそうだ
ともすると、カインハースト城での戦いで落命した死者が火葬された灰が用いられているからこそ、血の攻撃力が上がる要因になっている可能性があると考えてみた
骨髄の灰 |
謎枠
DLCエリアとなる地下牢に囚われ、絶命していた大柄な女狩人ガラシャの得物とされるが、実用性はないに等しい
ガラシャの拳 |


- 発売日:2015年3月24日
- 販売:ソニー インタラクティブ エンタテイメント
- 開発:フロム・ソフトウェア
- ジャンル:19世紀ヴィクトリア時代をモチーフにした世界観を有するアクションRPG
- 対応プラットフォーム:PlayStation 4, PlayStation 5
- ゲーム公式サイト:https://www.playstation.com/ja-jp/games/bloodborne/









































